痔から始まったほのぼの系日記

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出世への意欲
これは、東京のウィークリーマンションに一人暮らしをする独身男性の物語でございます。

彼は風邪をひいておりました。
そのような辛い状態で寝込んでいるとき、上司から電話がかかってきたのでございます。

1時間ほど出てきてくれないか。理由は会ってから話す

その待ち合わせ場所というのが、銀座三越ライオン像前でございました。
そう、デートの待ち合わせ場所としてとても有名な場所でございます。

しかも、理由は会ってから話すとのことでございます。
電話では言えないようなことなのでございましょう。

彼は当然ながら男性、上司も男性でございます。
これは禁断の愛なのでございましょうか。

その気のない彼は、寒気を覚えながら待ち合わせ場所に向かったのでございます。
その寒気が、風邪で弱った頭が生み出したおぞましき妄想によるものか、それとも単なる風邪の悪寒なのかは定かではございませんでした。

そして待ち合わせ場所に着くと、すでに上司がそこにはいたのでございます。
二人はオシャレなカフェへと移動致しました。

そこで、とうとう呼び出された理由が明かされる時が来たのでございます。

「俺、来週から海外旅行に行って来るから、その間、これから行く会社の窓口頼むわ

そう、上司は単に仕事を彼に押し付けるためだけに呼び出したのでございました。

彼は少しほっとしたのもつかの間、何故そのような仕事を風邪を引いて調子の悪い自分がやらなくてはいけないのだという理不尽さに、はらわたが煮えくり返ったのございます。

そして彼は悟ったのでございます。

偉くならなければ、出世しなければダメだということに…。

あの人も昔はいい人だったのにねー」などと言われながら、人を人とも思わない理不尽な命令を次々と押し付けていく人間になるのだと、彼は語ったのでございました。


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スーツマジック
皆様、スーツマジックなるものをご存知でございましょうか?

どのような男性でも、スーツ姿ならばそれなりに格好良く見えるというものでございます。
フォーマルな姿が礼儀正しさを醸し出すのでございましょうか。
ただし、ラメ入りなどのウケ狙い系はまた別物でございます。

私の会社では、平日はスーツ姿での出社を義務付けられております。
しかし、休日の服装はフリーなのでございます。

黒や紺、グレーといったスーツで個性を出すというのは、なかなか上級者のオシャレでございます。
ネクタイや小物でちょっとしたアクセントを…というくらいでございましょう。

つまり、どのような方でもそれなりに見えるのでございます。

我が社では休日出勤をしてこそ一人前という風潮がございます。
もちろんそれは仕事に関してのことでございましょうが、私は個人のセンス観察により、初めてその人となりが多少なりともわかるからだと思っております。

初めての休日出勤の日、私は愕然と致しました。

職業柄、眼鏡の方の多い職場でございます。
それがスーツなど着ていれば、眼鏡フェチの私としてはなかなかにそそられるものがあったのでございますが、真の姿が明らかになってしまったのでございます。

例えれば、秋葉原ルック…これが職場の方々の実態だったのでございます。

まるで、違う世界へと迷い込んでしまったようでございました。
不思議の国のアリスのようでございます。

普段、なかなかいい感じだと思っていた先輩は「Hawaii」と大きくプリントされただけのTシャツでございました。
その他にも、真っ赤なシャツの方、おしゃれではなく本当に破けたGパンの方など、様々でございました。

もちろん、この皆様の姿のことは後日、OL・お昼の秘密会議有罪か無罪かを判断されるのでございます。
その批評会のための観察だけが、休日出勤の楽しみなのでございました。


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人材から人罪へ
新年度が始まって、そろそろ一週間でございます。
未だ緊張の取れぬ方、もう慣れきってしまった方、もともとさほど関係のない方、様々でございましょう。

これは私がフレッシュな新入社員だったときの話でございます。

私は新人研修を終え、配属先も決定致しました。
(時期的には、今よりもっと後ではございますが)

何と私は本社勤務となったのでございました。
実は私、本社に行ったことがございませんでした。
採用試験も新人研修も、他の場所で行われたのでございます。

そして、とうとう配属決定後、初出社の日を迎えたのでございます。

その日の朝の私はまさに『人材』、これからの会社生活に期待と不安を胸に抱きつつ、未来への希望を抱いた前途ある若者でございました。

私は時間に余裕を持って、本社前に到着致しました。
社会人として、当たり前の行為でございます。

すると、そこには大量のゴミ袋が積み重ねられていたのでございます。
ビルの出入り口を埋め尽くすくらいに見事な数でございました。

私は本社に3年ほど通いましたが、後にも先にもあれほど積み上げられたゴミ袋を拝見したのは、このときだけでございます
今思えば、そこでの会社員生活を示唆していたのでございましょう。

さて、実際に配属になったわけではございますが、その部署独自の研修というものがございまして、また研修の日々となったのでございます。

しかし、勤務時間中にはおしゃべりの声ひとつするでもなく、キーボードを打つカタカタという音のみが響き渡り、他人に目をくれも致しません

昼休みくらいは少しくらいのおしゃべりがあるだろうと思っておりましたが、先輩社員の皆様は仕事をしているか、机に突っ伏して寝ているかのどちらかでございました。
もちろん、新人のことなど構いも致しません

せめて休憩時間くらいはもう少しアットホームな感じを期待していた私の幻想は、見事に打ち砕かれたのでございます。

私の同期たちも、見れば皆似たような感慨を抱いたようでございました。
一日の終了時には、皆疲れ果てたような顔をしておりました。

私たち新人は定時と共に研修終了となり、帰されたのでございますが、先輩社員の皆様は誰一人として帰ろうとは致しません。
カップラーメンを取り出す方もいらっしゃいました。

朝は胸に希望を抱いた『人材』だった私が、帰りには絶望と無気力の『人罪』へと変貌を遂げた、思い出深い日でございました。


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サーバーとサーバー
パーティコンパニオンのアルバイト経験で、最も役に立っていることは、サーバーを使えるようになったことでございます。

サーバーとは、ホテルでの立食パーティーやバイキングレストランなどで、お料理の横に添えられている大きなスプーンとフォークのことでございます。
スプーンとフォークをそれぞれの手で扱うのではなく、片手でスプーンとフォーク両方を扱うのでございます。

バイキングなどに行くと、スプーンとフォークを両手に持って悪戦苦闘している方を横目に、片手で軽々と料理をさらっていくことが可能でございます。

彼とアルバイトの話をしていたとき、「一番役立ったのは、サーバーを使えるようになったこと」というのを話したことがございました。
すると、「そうか、サーバーか。だから今の会社に入ったんだね。扱い放題でしょう」と言われたのでございます。

そのとき、私ははっと気が付いたのでございます。

サーバー
コンピュータネットワークにおいて、クライアントコンピュータに対し、自身の持っている機能やデータを提供するコンピュータのこと。インターネットにおけるWWWサーバなどが該当する。また、クライアントソフトウェアに対し、自身の持っている機能やデータを提供するソフトウェアのこと。(Yahoo!コンピュータより)


実は私の職業は、SEなのでございます。
パーティコンパニオンとは何ら関連のない職業に就いたと思っておりましたが、とんだ共通点があったのでございました。


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パーティコンパニオン2
パーティコンパニオンのアルバイトは、面接と2回のマナー研修を終えた後、取りあえず順調でございました。

笑顔と気遣いが要求されるため、無愛想な私にとってはかなり辛くもありましたが、今思えば良い勉強だったと思います。
上座と下座、言葉遣い等のマナーもここで学んだために、社会人になってからそういったことで苦労することもございませんでした。

ただ、実際のパーティ時間は約2時間なのですが、準備に時間がかかり、かつ交通費が出ないために、実際の時給は1000円ちょっとくらいでございましたが…。

さて、パーティそのものは商談の場だったりしますので、お客様はとてもお行儀良くお酒をたしなみ、羽目をはずすような方は一度もお見かけしたことがございませんでした。

しかし、パーティコンパニオンとは別に「お座敷コンパニオン」というものがあるのでございます。(『立食』と『お座敷』という分け方もございます)
こちらは会話が主体となり、お客様と一緒にお酒を飲むこともあるというものでございます。
身長が足りなかったりすると、こちらのお座敷にまわされていたようでございました。

私はパーティコンパニオン(立食)でございましたが、一回だけ人手が足りなかったためにヘルプでお座敷に行ったことがございました。
そのときは、立食とお座敷の仕事内容の違いがよくわかっていなかったのでございます。

すると、会場は当然ながらお座敷でございます。
それまで一度も座るなどということはなかったのでございますが、お座敷ですから座らなくてはなりません。
そして、私にもお酒がつがれたのでございます。

私はお酒にとても弱いのでございます。
少しの量で「酔っちゃった…」となるような可愛らしいものではなく、吐くのでございます。

それでも「俺の酒が飲めないのか」と言われ、仕方なく申し訳程度に口をつけ、どうにか誤魔化しておりましたが、泣きそうでございました。
私は高校時代を女の園で育っており、男性に対する免疫というのはあまりございませんでした。
しかしそのとき、目の前にいるのはまさに酔っ払った男性だったのでございます。

私にとっては地獄のような2時間が終わり、ようやく引き上げてきたところで、先輩コンパニオンがひそひそ話しているのが聞こえてきたのでございます。
それは、「延長に何人…」や「これ、連絡先だって…」のようなものでございました。

それまでのパーティコンパニオンの仕事とはまったく縁のなかった言葉を聞き、私は常識が覆されるようなショックを受けたのでございます。
今にして思えば、大したことはなく感じるのでございますが、当時はまだ私も清い身でございましたし、ショックでございました。

幼い頃、何気なく帰ってきたら、親戚に髪の薄い者がいない我が家の居間にバーコード頭の方がいらっしゃったときと同じくらいのショックでございました。
自分の信じてきたものが足元から崩れていく音が聞こえてくるくらいのものだったのでございます。

その後、お座敷だけはもう二度と行くまいと誓ったのでございます。

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