夫の実家から帰ってまいりました。
特に何があったとか忙しかったというわけではないのでございますが、とても疲れてしまいましてございます。
さて、それでは決着のためにの続きでございます。
狐。
そう、あの守りの存在は人に見せかけた狐だったのでございます。
ずっと私たちを騙してきたのでございます。
そのとき、欠けていたジグソーパズルがしっかりとはまったのでございました。
中学生の頃、キューピットさんによって出てきた「20年後に迎えに来る」と言った相手が最初の罠だったのでございます。
実際に命を取るのならば、そのときに取っていたことでございましょう。
それをしなかったのは、そもそもそこまでの力がなかったことが第一でございます。
次に、私を利用するための罠に引っ掛けたのでございます。
相手の目論見通り、私はそれまでに現れてきていた存在、つまり遠い前世で私の兄だと言っていた存在を、助けを求めるべく呼び出したのでございます。
そこで、私はAを巻き添えにして相手の手の内に納められてしまったのでございます。
この存在もおそらくは使い走りだったのかと存じます。
前世で兄云々というのも、正しいことではございませんでしょう。
これらの存在が私たちを手駒にしようとしたのでございました。
実際、一時期は操られていたようなものでございます。
これらの存在の勢力拡大の手駒にされていたのでございます。
やっと明かされた真実でございました。
そして決着のときでございます。
私たちが真実を「知った」ことにより、この出来事は終焉を迎えることになっていたのでございます。
もう私たちには守りの存在も不要でございました。
7年間に渡って続いた出来事は、こうして終わったのでございます。
その間に、私はまるで選ばれた存在であるかのような思い上がりという罪を背負っておりました。
性格にも歪みが生じていたことは間違いございません。
この出来事によって色々と失ったのでございました。
しかし、それと同時に得たものもございます。
私は怪しげな新興宗教の類に引っかかることはございませんでしょう。
下手をすれば自分が教祖になっていたくらいでございます。
怪しげな新興宗教の中には、低級霊が自分を神であると人間を騙しているものがあるのでございます。
そういったものの仕組みをある程度知ってしまったのでございます。
新興宗教に限らず、信仰を心の支えとする人もいらっしゃることでございましょうが、私にはそれが不要のものとなったのでございました。
この7年間の出来事も、ひとつの試練だったのでございましょう。
試練とは、それを乗り越えることができる者にのみ与えられるものと申します。
こうしてこの出来事は過去のものとなり、新たな一歩を踏み出したのでございました。
ちなみにこの後しばらくしてAとはまた疎遠になったのでございます。
もう、最後に会ってから7年が経っております。
あのとき会ったのは、決着をつけるためだったのでございましょう。
もしかしたら、もう二度と私たちの道が交わることはないかも致しません。
今思えば、これも青春の一ページだったのでございましょう。
特に何があったとか忙しかったというわけではないのでございますが、とても疲れてしまいましてございます。
さて、それでは決着のためにの続きでございます。
狐。
そう、あの守りの存在は人に見せかけた狐だったのでございます。
ずっと私たちを騙してきたのでございます。
そのとき、欠けていたジグソーパズルがしっかりとはまったのでございました。
中学生の頃、キューピットさんによって出てきた「20年後に迎えに来る」と言った相手が最初の罠だったのでございます。
実際に命を取るのならば、そのときに取っていたことでございましょう。
それをしなかったのは、そもそもそこまでの力がなかったことが第一でございます。
次に、私を利用するための罠に引っ掛けたのでございます。
相手の目論見通り、私はそれまでに現れてきていた存在、つまり遠い前世で私の兄だと言っていた存在を、助けを求めるべく呼び出したのでございます。
そこで、私はAを巻き添えにして相手の手の内に納められてしまったのでございます。
この存在もおそらくは使い走りだったのかと存じます。
前世で兄云々というのも、正しいことではございませんでしょう。
これらの存在が私たちを手駒にしようとしたのでございました。
実際、一時期は操られていたようなものでございます。
これらの存在の勢力拡大の手駒にされていたのでございます。
やっと明かされた真実でございました。
そして決着のときでございます。
私たちが真実を「知った」ことにより、この出来事は終焉を迎えることになっていたのでございます。
もう私たちには守りの存在も不要でございました。
7年間に渡って続いた出来事は、こうして終わったのでございます。
その間に、私はまるで選ばれた存在であるかのような思い上がりという罪を背負っておりました。
性格にも歪みが生じていたことは間違いございません。
この出来事によって色々と失ったのでございました。
しかし、それと同時に得たものもございます。
私は怪しげな新興宗教の類に引っかかることはございませんでしょう。
下手をすれば自分が教祖になっていたくらいでございます。
怪しげな新興宗教の中には、低級霊が自分を神であると人間を騙しているものがあるのでございます。
そういったものの仕組みをある程度知ってしまったのでございます。
新興宗教に限らず、信仰を心の支えとする人もいらっしゃることでございましょうが、私にはそれが不要のものとなったのでございました。
この7年間の出来事も、ひとつの試練だったのでございましょう。
試練とは、それを乗り越えることができる者にのみ与えられるものと申します。
こうしてこの出来事は過去のものとなり、新たな一歩を踏み出したのでございました。
ちなみにこの後しばらくしてAとはまた疎遠になったのでございます。
もう、最後に会ってから7年が経っております。
あのとき会ったのは、決着をつけるためだったのでございましょう。
もしかしたら、もう二度と私たちの道が交わることはないかも致しません。
今思えば、これも青春の一ページだったのでございましょう。
今日から夫の実家に行ってまいります。
夫の実家は何回か行っておりますが、やっぱり緊張致します。
さて、それでは流れ行く日々の続きでございます。
ちなみに次回で終了でございます。
高校生活も後半になってくると、私の霊感はだんだん薄れてまいりました。
変なものにまとわりつかれるのが日常茶飯事だったのが、そういったものを感じることが少なくなってきたのでございます。
友人Aを始めとして、霊感のある友人たちとも疎遠になりつつございました。
たまに会ったりすることはございましたが、年々その回数も少なくなってきたのでございます。
霊感のある友人と離れることで、そういった世界からも離れつつあったのかも致しません。
やがて私は高校を卒業して大学に進学し、Aは就職したのでございました。
その頃あたりから、Aとの連絡も途絶えたのでございます。
私は新しい環境に馴染むことに精一杯で、おそらくはAもそうだったかと存じます。
お互い別の方向を向き、歩んでいたのでございましょう。
もう守りの存在を呼ぶこともほとんどなくなっておりました。
平穏な日々が続いていたのでございます。
そして、気がつけば最初にキューピットさんをやった頃から7年が過ぎておりました。
そのようなある日、私は友人に付き合ってあるコンサート会場に行ったのでございます。
そこで数年ぶりにAと再会したのでございました。
Aがそのようなコンサートに行くとは意外で、完全に想定外の出来事でございました。
そこから再びAと連絡を取ったり、一緒に遊ぶようになったりしたのでございます。
そうした日々はどこか違和感を覚えるものでございました。
そしてとうとう、その日がきたのでございます。
私とAはあの出来事に決着をつける必要がございました。
ある日、念のために結界を張って話し合ったのでございます。
一度私たちが離れ離れになってから収縮していた出来事が、再び会うようになったために再開しつつあるというのでございます。
そこで私たちについていた守りの存在のこと、そして起こった色々な出来事をすべて終わらせてしまおうとなったのでございます。
まず、私たちについていた守りの存在は本当に「守り」の存在だったのかということでございます。
確かにまとわりついてくるものを追い払ったりといったことはございました。
しかし、それが「正しい」存在だったのかということには疑問がございます。
守りの存在は、遠い前世で私たちの部下だったと言っておりました。
どちらも青年の姿をしております。
その姿を私は見ることができないのでございますが、Aや見える友人・先輩は見ておりました。
ですが、それは果たして本当の姿なのでございましょうか。
さらに私たちに守りの存在をつけてくれた、遠い前世で私たちの兄だったという存在。
それは果たして、良いものだったのかそうではないのか。
そのとき、もう私たちは気づいておりました。
あれらの存在は良いものではなかったということに…。
私は結界の中にいながら、寒気がわきあがってくるのを感じておりました。
今まで気にも留めず、忘れてすらいたあのときの先輩の言葉が火で示されるかのごとく、浮かび上がってきたのでございます。
「白い靄のようなものが短剣に絡みついている。取ろうとしている」
この次に先輩はこう言ったのでございました。
「狐っぽい。白い狐」
夫の実家は何回か行っておりますが、やっぱり緊張致します。
さて、それでは流れ行く日々の続きでございます。
ちなみに次回で終了でございます。
高校生活も後半になってくると、私の霊感はだんだん薄れてまいりました。
変なものにまとわりつかれるのが日常茶飯事だったのが、そういったものを感じることが少なくなってきたのでございます。
友人Aを始めとして、霊感のある友人たちとも疎遠になりつつございました。
たまに会ったりすることはございましたが、年々その回数も少なくなってきたのでございます。
霊感のある友人と離れることで、そういった世界からも離れつつあったのかも致しません。
やがて私は高校を卒業して大学に進学し、Aは就職したのでございました。
その頃あたりから、Aとの連絡も途絶えたのでございます。
私は新しい環境に馴染むことに精一杯で、おそらくはAもそうだったかと存じます。
お互い別の方向を向き、歩んでいたのでございましょう。
もう守りの存在を呼ぶこともほとんどなくなっておりました。
平穏な日々が続いていたのでございます。
そして、気がつけば最初にキューピットさんをやった頃から7年が過ぎておりました。
そのようなある日、私は友人に付き合ってあるコンサート会場に行ったのでございます。
そこで数年ぶりにAと再会したのでございました。
Aがそのようなコンサートに行くとは意外で、完全に想定外の出来事でございました。
そこから再びAと連絡を取ったり、一緒に遊ぶようになったりしたのでございます。
そうした日々はどこか違和感を覚えるものでございました。
そしてとうとう、その日がきたのでございます。
私とAはあの出来事に決着をつける必要がございました。
ある日、念のために結界を張って話し合ったのでございます。
一度私たちが離れ離れになってから収縮していた出来事が、再び会うようになったために再開しつつあるというのでございます。
そこで私たちについていた守りの存在のこと、そして起こった色々な出来事をすべて終わらせてしまおうとなったのでございます。
まず、私たちについていた守りの存在は本当に「守り」の存在だったのかということでございます。
確かにまとわりついてくるものを追い払ったりといったことはございました。
しかし、それが「正しい」存在だったのかということには疑問がございます。
守りの存在は、遠い前世で私たちの部下だったと言っておりました。
どちらも青年の姿をしております。
その姿を私は見ることができないのでございますが、Aや見える友人・先輩は見ておりました。
ですが、それは果たして本当の姿なのでございましょうか。
さらに私たちに守りの存在をつけてくれた、遠い前世で私たちの兄だったという存在。
それは果たして、良いものだったのかそうではないのか。
そのとき、もう私たちは気づいておりました。
あれらの存在は良いものではなかったということに…。
私は結界の中にいながら、寒気がわきあがってくるのを感じておりました。
今まで気にも留めず、忘れてすらいたあのときの先輩の言葉が火で示されるかのごとく、浮かび上がってきたのでございます。
「白い靄のようなものが短剣に絡みついている。取ろうとしている」
この次に先輩はこう言ったのでございました。
「狐っぽい。白い狐」
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今日は北海道には珍しく30度を超える暑さで、朝からぐったりとしていたらもう夜になってしまいましてございます。
もちろん我が家にはクーラーなどというものはございません。
パソコンのある部屋が暑かったので、日中はずっと寝室にこもっておりました。
そして、ふと思い立ってドラゴンボールを1巻から読み返してみたのでございました。
もはや廃人でございます。
さて、それでは封印と守りの続きでございます。
守りの存在をつけてもらってからは、まとわりついてくるものは全て任せておりました。
変なものが寄ってきたら、追い払うようになどと伝えればそのとおりになったのでございます。
そうこうしているうちに、私は中学校を卒業して高校に進むことになったのでございます。
友人Aとは別の学校でございました。
しかし、私たちは休日などによく会って一緒に遊んだりしておりました。
そのうちに学校を離れて共通の友人が増えていったのでございます。
そして、その共通の友人の中には霊感の強い人たちが多かったのでございます。
霊感のある者は、霊感のある者同士惹かれあうという話がございました。
当時は、「昨日あった事故でちょっと連れ帰っちゃった」とか「さっきから後ろにつきまとっているの、うっとうしいよね」などという会話が日常茶飯事でございました。
走り行く救急車を見て、「あれはバイクの事故だね」や「助からないね」などという会話をしたこともございました。
私やAについている守りの存在をうらやましがって、「私も」と使い魔のようなものを捕まえた友人もおりました。
結局、役に立たなくて解放したと言っておりましたが。
こうして日々は流れていったのでございました。
そのようなある日、学校の先輩とコンビニに買い物に行ったことがございました。
その先輩も霊感のある先輩でございました。
買い物を終えたあたりから、私の左胸の上部、肩に近い部分が痛くなってきたのでございます。
何だろうとは思ったのでございますが、放っておいて学校に戻ったのでございます。
学校に戻ってからは、先輩が占いのようなものをしたのでございます。
ペンダントのようなものを垂らして、二択の質問に答えを出すというものでございました。
先輩は以前、先輩の母親が妊娠したときに「生まれてくる子供は男か女か」という質問をしたというのでございます。
しかし、ペンダントはそれに答えなかったというのでございます。
「あー、ダメだね」などと言っていたら、結局流産してしまって子供が生まれてくることはなかったそうでございました。
ペンダントの答えは正解だったのでございます。
そのようなことをしながら、私はふと思い出して「胸の上のほうが痛い」という話をしたのでございます。
すると先輩は私を見て、「西洋風の短剣が刺さっている」と言ったのでございます。
私は驚いたのでございますが、ある程度慣れてしまっていたので、「いつもと同じようなものだし、大丈夫かな」というようなことを言ったのでございました。
すると、先輩のペンダントが揺れだして、先輩が一言発したのでございます。
「大丈夫じゃないよ」と…。
そのときの恐怖を私はうまく言葉にすることが叶わないのでございます。
生まれてからこれほどの恐怖を感じたことはございませんでした。
今でも、人生で一番恐怖を感じたことといえば、このときのことを思い出すことでございましょう。
とにかく誰彼かまわずすがりついて、「助けてください」と泣き喚きたくなるほどでございました。
「溺れる者は藁をもつかむ」というのがぴったりでございます。
本当に助けてほしいと思ったとき、助けてもらう相手など選んでいる余裕がないこともこのとき知りましてございます。
しかし、そのように泣き喚いて無様な姿を晒すことはしたくないと、プライドだけは一人前だった私は恐怖を抑えるために必死でございました。
口を開けば哀願の声が出そうだったので、ひたすら口をつぐんでおりました。
誰かの顔を見ればすがりつきたくなりそうだったので、下を向いておりました。
そのまま恐怖を必死に抑えているうちに、気づいたのでございます。
守りの存在のことを。
そこで私は守りの存在に短剣を取るようにと命じたのでございます。
すると早速、守りの存在は行動を開始したようでございました。
それを見て、先輩が口を開いたのでございます。
「白い靄のようなものが短剣に絡みついている。取ろうとしている。……っぽい」
このとき、私は先輩の言葉を深く考えることは致しませんでした。
ただ、短剣が取れたことにひたすら安堵していたのでございます。
この言葉が後に重要な意味を持つことになったのでございます。
もちろん我が家にはクーラーなどというものはございません。
パソコンのある部屋が暑かったので、日中はずっと寝室にこもっておりました。
そして、ふと思い立ってドラゴンボールを1巻から読み返してみたのでございました。
もはや廃人でございます。
さて、それでは封印と守りの続きでございます。
守りの存在をつけてもらってからは、まとわりついてくるものは全て任せておりました。
変なものが寄ってきたら、追い払うようになどと伝えればそのとおりになったのでございます。
そうこうしているうちに、私は中学校を卒業して高校に進むことになったのでございます。
友人Aとは別の学校でございました。
しかし、私たちは休日などによく会って一緒に遊んだりしておりました。
そのうちに学校を離れて共通の友人が増えていったのでございます。
そして、その共通の友人の中には霊感の強い人たちが多かったのでございます。
霊感のある者は、霊感のある者同士惹かれあうという話がございました。
当時は、「昨日あった事故でちょっと連れ帰っちゃった」とか「さっきから後ろにつきまとっているの、うっとうしいよね」などという会話が日常茶飯事でございました。
走り行く救急車を見て、「あれはバイクの事故だね」や「助からないね」などという会話をしたこともございました。
私やAについている守りの存在をうらやましがって、「私も」と使い魔のようなものを捕まえた友人もおりました。
結局、役に立たなくて解放したと言っておりましたが。
こうして日々は流れていったのでございました。
そのようなある日、学校の先輩とコンビニに買い物に行ったことがございました。
その先輩も霊感のある先輩でございました。
買い物を終えたあたりから、私の左胸の上部、肩に近い部分が痛くなってきたのでございます。
何だろうとは思ったのでございますが、放っておいて学校に戻ったのでございます。
学校に戻ってからは、先輩が占いのようなものをしたのでございます。
ペンダントのようなものを垂らして、二択の質問に答えを出すというものでございました。
先輩は以前、先輩の母親が妊娠したときに「生まれてくる子供は男か女か」という質問をしたというのでございます。
しかし、ペンダントはそれに答えなかったというのでございます。
「あー、ダメだね」などと言っていたら、結局流産してしまって子供が生まれてくることはなかったそうでございました。
ペンダントの答えは正解だったのでございます。
そのようなことをしながら、私はふと思い出して「胸の上のほうが痛い」という話をしたのでございます。
すると先輩は私を見て、「西洋風の短剣が刺さっている」と言ったのでございます。
私は驚いたのでございますが、ある程度慣れてしまっていたので、「いつもと同じようなものだし、大丈夫かな」というようなことを言ったのでございました。
すると、先輩のペンダントが揺れだして、先輩が一言発したのでございます。
「大丈夫じゃないよ」と…。
そのときの恐怖を私はうまく言葉にすることが叶わないのでございます。
生まれてからこれほどの恐怖を感じたことはございませんでした。
今でも、人生で一番恐怖を感じたことといえば、このときのことを思い出すことでございましょう。
とにかく誰彼かまわずすがりついて、「助けてください」と泣き喚きたくなるほどでございました。
「溺れる者は藁をもつかむ」というのがぴったりでございます。
本当に助けてほしいと思ったとき、助けてもらう相手など選んでいる余裕がないこともこのとき知りましてございます。
しかし、そのように泣き喚いて無様な姿を晒すことはしたくないと、プライドだけは一人前だった私は恐怖を抑えるために必死でございました。
口を開けば哀願の声が出そうだったので、ひたすら口をつぐんでおりました。
誰かの顔を見ればすがりつきたくなりそうだったので、下を向いておりました。
そのまま恐怖を必死に抑えているうちに、気づいたのでございます。
守りの存在のことを。
そこで私は守りの存在に短剣を取るようにと命じたのでございます。
すると早速、守りの存在は行動を開始したようでございました。
それを見て、先輩が口を開いたのでございます。
「白い靄のようなものが短剣に絡みついている。取ろうとしている。……っぽい」
このとき、私は先輩の言葉を深く考えることは致しませんでした。
ただ、短剣が取れたことにひたすら安堵していたのでございます。
この言葉が後に重要な意味を持つことになったのでございます。
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前回のキューピットさんの続きでございます。
脅し文句を残して、現れたものは去っていったのでございました。
残された私は、相手の脅しを回避する方法を考えたのでございます。
そこで頭に浮かんだのが、少し前から呼び出してもいないのに勝手に現れていく存在のことでございました。
いつも何かを伝えようとしているような節があり、時には鼻血を止める呪文を教えてくれたりしたのでございます。
ある友人とキューピットさんをすると、大抵現れたのでございます。
しかし、一人では呼び出すことはできないのでございました。
この友人のことを、Aと致します。
そこで、Aに頼んでその存在を呼び出すことにしたのでございます。
するとその存在は、私に対して脅してきた者のことを教えてくれたのでございました。
前世で私と敵対していた相手がいて、当時は私が勝ったそうでございます。
その相手が復讐の宣言として使いを送ってきたとのことでございました。
ちなみに、それにはAも関わっているとのことだそうでございました。
相手の復讐を回避するにはどうすればよいかとの質問に、その存在は相手の前世の記憶を封印してしまえばいいと答えたのでございます。
しかも、それをやってくれるというのでございます。
その存在は遠い昔の前世で私の兄だったというのでございます。
そのときは、Aも私と兄弟だったそうでございました。
そしてその場はそれで収まったのでございました。
それから私はキューピットさんをすることをやめたのでございます。
しかし、キューピットさんブームはしばらく続き、変なものにまとわりつかれることも多くなってきたのでございます。
学校のすぐ隣には山のような丘のような場所があったのでございますが、そこには頂上に供養塔のようなものがあったのでございます。
昼休みにそこに行ったのでございますが、供養塔に気づいてあわてて引き返すもすでに時遅し。
大勢変なものを引き連れて帰ってきたこともございました。
やたらとつきまとわれるので、私とAはキューピットさんとは少し違った方法で、以前のあの存在のことを呼び出したのでございました。
何か守りのようなものをつけてほしいと言ったのでございます。
そこで私とAにそれぞれ一人ずつ、守りが与えられたのでございます。
その守りの存在たちのことを「アマガリ」と呼んでおりました。
漢字に変換すれば「天駆り」で、天を駆ける者という意味でございましょうか。
しかし、そのとき私は「天狩り」という文字が浮かんだのでございます。
天に弓を引く者、天に背く者というイメージが頭に浮かび、ゾクッとしたのでございました。
脅し文句を残して、現れたものは去っていったのでございました。
残された私は、相手の脅しを回避する方法を考えたのでございます。
そこで頭に浮かんだのが、少し前から呼び出してもいないのに勝手に現れていく存在のことでございました。
いつも何かを伝えようとしているような節があり、時には鼻血を止める呪文を教えてくれたりしたのでございます。
ある友人とキューピットさんをすると、大抵現れたのでございます。
しかし、一人では呼び出すことはできないのでございました。
この友人のことを、Aと致します。
そこで、Aに頼んでその存在を呼び出すことにしたのでございます。
するとその存在は、私に対して脅してきた者のことを教えてくれたのでございました。
前世で私と敵対していた相手がいて、当時は私が勝ったそうでございます。
その相手が復讐の宣言として使いを送ってきたとのことでございました。
ちなみに、それにはAも関わっているとのことだそうでございました。
相手の復讐を回避するにはどうすればよいかとの質問に、その存在は相手の前世の記憶を封印してしまえばいいと答えたのでございます。
しかも、それをやってくれるというのでございます。
その存在は遠い昔の前世で私の兄だったというのでございます。
そのときは、Aも私と兄弟だったそうでございました。
そしてその場はそれで収まったのでございました。
それから私はキューピットさんをすることをやめたのでございます。
しかし、キューピットさんブームはしばらく続き、変なものにまとわりつかれることも多くなってきたのでございます。
学校のすぐ隣には山のような丘のような場所があったのでございますが、そこには頂上に供養塔のようなものがあったのでございます。
昼休みにそこに行ったのでございますが、供養塔に気づいてあわてて引き返すもすでに時遅し。
大勢変なものを引き連れて帰ってきたこともございました。
やたらとつきまとわれるので、私とAはキューピットさんとは少し違った方法で、以前のあの存在のことを呼び出したのでございました。
何か守りのようなものをつけてほしいと言ったのでございます。
そこで私とAにそれぞれ一人ずつ、守りが与えられたのでございます。
その守りの存在たちのことを「アマガリ」と呼んでおりました。
漢字に変換すれば「天駆り」で、天を駆ける者という意味でございましょうか。
しかし、そのとき私は「天狩り」という文字が浮かんだのでございます。
天に弓を引く者、天に背く者というイメージが頭に浮かび、ゾクッとしたのでございました。
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夏ということで、怖い話でも書いてみたいと存じます。
ただ、私が怖かった話なので、他の方には怖くないかも致しません。
7年間に渡って続いた話でございますので、何回かに分けて書いてみたいと存じます。
あれは、私が中学2年生だった頃のことでございます。
学校で「キューピットさん」なるものが流行ったのでございました。
「キューピットさん」とは、「こっくりさん」と似たようなものでございます。
キューピットさんを呼び出して、色々と質問に答えてもらうというものでございます。
色々と質問をした後、最後に「お帰りください」と言って帰ってもらうのでございますが、たまに帰ってくれない場合もあるのでございます。
私はそれを力でねじ伏せて、無理やり帰すのが好きだったのでございます。
今考えると、性格の悪いことこの上ございません。
ところが、そのようなある日、放課後の教室内で同級生の女子生徒がキューピットさんをやっていたときのことでございます。
「花矢のこと、殺すって言ってるよ!」と言われたのでございました。
見に行ってみたら、そのキューピットさんが私のことを殺すと繰り返しているのでございます。
戦えなどとも言っていたような気が致します。
無理やり帰すこともできなかったような記憶がございます。
すると、そのキューピットさんは
「20年後に迎えに来る。あきらめろ」
こう言い残して去っていったのでございました。
ただ、私が怖かった話なので、他の方には怖くないかも致しません。
7年間に渡って続いた話でございますので、何回かに分けて書いてみたいと存じます。
あれは、私が中学2年生だった頃のことでございます。
学校で「キューピットさん」なるものが流行ったのでございました。
「キューピットさん」とは、「こっくりさん」と似たようなものでございます。
キューピットさんを呼び出して、色々と質問に答えてもらうというものでございます。
色々と質問をした後、最後に「お帰りください」と言って帰ってもらうのでございますが、たまに帰ってくれない場合もあるのでございます。
私はそれを力でねじ伏せて、無理やり帰すのが好きだったのでございます。
今考えると、性格の悪いことこの上ございません。
ところが、そのようなある日、放課後の教室内で同級生の女子生徒がキューピットさんをやっていたときのことでございます。
「花矢のこと、殺すって言ってるよ!」と言われたのでございました。
見に行ってみたら、そのキューピットさんが私のことを殺すと繰り返しているのでございます。
戦えなどとも言っていたような気が致します。
無理やり帰すこともできなかったような記憶がございます。
すると、そのキューピットさんは
「20年後に迎えに来る。あきらめろ」
こう言い残して去っていったのでございました。
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